地目変更ってなに? 農地法関係解説シリーズ10
農地転用後の地目変更について
こんにちは。今日は農地法の「地目変更」についてお話しします。
農地法は、農地を守り、適切に利用するために設けられた重要な法律です。
この法律がどういったもので、なぜ必要なのかを理解することで、
私もあなたも農地法の手続きに詳しくなれるはず!?
沖縄県が公表している「農地法関係事務処理の手引き」を解説していきます。
農地転用の手続き
農地転用は、農地法の規定に基づき、農地を他の用途に転用するための許可を取得する手続きです。
行政書士が関わる場合の一般的な流れは次のとおり
①お問合せ
② 直接相談
③ 調査依頼
④ 調査
⑤ 調査報告・見積提示
⑥ 書類作成・打合せ
⑦ 書類提出
⑧ 許可取得
⑨ 状況・完了報告
⑩ 地目変更
地目変更の手続き
農地転用が許可された後、地目変更登記を行うことで、正式に土地の地目が変更されます。
地目変更の手続きは、不動産登記法の規定に基づいて行われます。
こちらは、土地家屋調査士が行う業務となっております。
地目変更登記の申請義務
地目の変更があったときから土地の所有者は、1ヶ月以内に地目変更登記を申請しなければなりません。(不動産登記法第37条)
申請を怠った場合、10万円以下の過料が科されることがあります。
地目変更のメリットとデメリット
地目変更には以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
1. 土地の活用の幅が広がる: 地目変更により、例えば農地を宅地に変更すると住宅建設が可能になり、土地の利用価値が高まります。このため、土地の活用方法が広がり、様々な用途に対応できるようになります。
2. 資産価値の向上: 地目変更により土地の評価が高まることで、売却価格が上がる可能性があります。また、担保価値が上がり、融資を受けやすくなるというメリットもあります。
3. 税制面のメリット: 地目変更後の地目に応じて、固定資産税などの税額が変更されることがあります。場合によっては、節税効果を得られる可能性があります。
デメリット
1. 費用と手間がかかる: 地目変更には申請手続きが必要であり、場合によっては測量や書類作成に費用がかかります。手続きを専門家に依頼する場合、その費用も発生します。
2. 法的制約: 特に農地の地目変更には農地法の規制があり、用途変更には農業委員会の許可が必要です。このため、手続きが複雑になることがあります。
3. 罰則のリスク: 地目変更を怠ると、不動産登記法に基づき過料が科されることがあります。
まとめ
農地転用後の地目変更は、土地の利用価値を高め、資産価値の向上や税制面でのメリットが得られる反面、手続きの複雑さや費用、法的制約を考慮する必要があります。地目変更を検討する際は、専門家に相談し、必要な手続きをしっかりと理解した上で進めることが重要です。農地転用後の地目変更について詳しく知りたい方や手続きを進めたい方は、ぜひ専門家にご相談ください。
ちょっと難しかったですね。
先日、農地法手続きの研修でも講師の方が、農地は許可後が大事!とおっしゃっていました。
報告書も忘れずに!
それでは、また次回お会いしましょう!
代理人による農地法の許可申請手続きについて(うるま市公式サイト)
https://www.city.uruma.lg.jp/5003001000/contents/p000002.html
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